今回はここ数年話題になっているFishmanのアクティブピックアップ Fluence Modernを紹介していきます。

また、HPやSNSでお知らせをしたので既に知っている方も多いかとは思いますが、今年の10月よりFishmanとエンドース契約をしました。
(毎度ながらこちらでの発表が遅くなってしまいすみません💦)

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MASAToooN! アーティストページ



今年に入ってエンドース契約や公式アーティストとして合計4つのメーカーと関わる事ができて光栄です。

FishmanのピックアップはFluence Modernの8弦用セットをGOC Guitarsから発売している僕のシグネチャーギター MS-1 "Sheltie"に搭載しています。



現在ラインナップは6弦,7弦,8弦用のピックアップがあります。
Ceramicがリア向け、Alnicoがフロント向けとなっています。
スペックや配線図はFishmanの公式HPに記載されているので、こちらからチェックしてみてください。



■サウンド
Youtubeで上がっているFluence Modernのデモはハイゲインサウンドにフォーカスしたレビューが多いので今回はクリーンを中心にクランチ、ハイゲインサウンドを収録したデモを作成しました。


Guitar : GOC Guitars - MS-1 Sheltie
Bridge : Fluence Modern Humbucker Ceramic
Neck : Fluence Modern Humbucker Alnico
 
Fluence Modernの大きな特徴はローからハイまでかなりレンジが広い点です。
フラットな音質との感想もよく上がりますが、特にリアに搭載しているCeramicについて個人的にはレンジの広さもあり高域と低域が強くドンシャリでクリスピーなサウンドだと感じます。
また、フロントに搭載しているAlnicoは高音域の"滑らかで艶やかなサウンド"は他のPUにはない独特の質感です。

後述のVoice切り替えとコイルタップを組み合わせることによって、一本のギターとは思えないサウンドの幅を持たせることができます。

もう一つの大きな特徴は、ノイズの少なさです。
ハイゲインにしてもノイズが乗りにくく、前述のサウンドもありひたすらにクリアな音質です。
僕のサウンドはプレゼンスより更に高い帯域を強調する音作りをするので、ノイズに関してはシビアですが、ここまでノイズが乗らないPUは中々ないのではないかと思います。
弾いた際のコンプ感も少なく、モダンなサウンドという表現がピッタリなPUですね。

■コイルタップ
アクティブピックアップながらコイルタップに対応しています。
更に、コイルタップをした際にもノイズレスで、音量が変わりません。
なので、演奏中にコイルタップしても、違和感無い切り替えができます。
今までのPUが抱えていたコイルタップでの弱点を払拭していると言っても過言ではないです。

ただし、音量が変わらない効果もあってか、コイルタップをしても音が太いので、通常のPUのようにキャラクターが大きく変わることはありません。
なのでしっかりコイルタップ時の変化は感じられますがシングルコイル風のサウンドではなく、サウンドのキャラクターは変わらずに更に繊細な音色になったような印象です。

■Voice
Voice切り替えは所謂アクティブサウンド(Voice1)とパッシブ風サウンド(Voice2)に対応しています。
デモを聴いてもらえればわかる通り、こちらはコイルタップ以上に音量やサウンドが変化します。
個人的にはアクティブ/パッシブ風というより、音のキャラクターを切り替える機能として捉えると良いかと思います。
なのでVoice2で通常の音作りをして、ブースト時にVoice1に切り替えるといった使い方も適しています。

以上の通り、実際の使用に適した機能性を有しているので、配線を組む際はVoice切り替えとコイルタップ両方に対応させることをオススメします。

サウンド以外での大きな特徴としては専用のリチウムイオンバッテリーを搭載することによって9v電池を使用せず充電して使用ができます。

僕自身は電池派なので使用していませんが、USBケーブルで充電して使用できるというのは今までにない大きなメリットですね。

もし高音域を抑えたい場合High Frequency Tiltという機能が搭載されているのでこちらを試してみても良いかと思います。
所謂パッシブPUで長いケーブルを接続したようなハイ落ちを再現しているそうです。

よくある事例として、出力が強いためPUの高さによってはVoice 1のリアで鳴らすとクリーンでも歪む場合があります。
その際は、リアポジションは高さをフロントよりやや低め、低音源側の高さを更にネジ30度程下げ目にセッティングするとクリーンからハイゲインまで綺麗に鳴らせるようになります。

余談ですが、MS-1 Sheltieに載せるPUを決めるまでに数多くの8弦用PUを試しました。
元々アクティブPUのサウンドは好みではなかったのですが、その中でも一番クリーン/クランチ/ハイゲイン全てを高いレベルで対応出来ること、そして圧倒的にノイズが乗りにくいという点でFluence Modernを採用しました。


Fluence Modernは
・モダンでレンジの広い音作りをする方
・クリーントーンにこだわりたい方
・タッピングやスラップを織り交ぜた多弦ソロギターを弾く方
・一本のギターで多彩なジャンルに対応したい方

こんな方に特にオススメです。


個人的に今まで弾いてきたピックアップの中で一番気に入っているので、8弦用のFluence Modernは全ての8弦プレイヤーに一度試してほしいです!